血圧脈派検査(CAVI, ABI)の開始
全身に栄養分や酸素を行き渡らせる動脈壁にコレステロールが蓄積されると固くなり(動脈硬化)、血管の内側が狭くなったり詰まったりします。その原因は脂質異常(LDLコレステロール・中性脂肪の増加あるいはHDLコレステロールの低下)・糖尿病・高血圧で、そのほか喫煙や肥満も関係します。また、関節リウマチをはじめとする膠原病、血管炎症候群、痛風などの方は健常な方より起こりやすいと言われています。
当クリニックではこれまで血管の形を見る検査法として超音波検査は行ってきましたが、2024年10月より血管の機能を見る血圧脈派検査機器を導入しました。これにより、「CAVI」や「ABI」を測定することができるようになりました。「CAVI」は動脈の硬さを調べる検査で、大動脈を含む心臓から足首までの動脈硬化度を調べます。「ABI」は上肢や下肢動脈の狭窄や閉塞を調べる検査です。検査は左右の手足の血圧と心音を同時に測定し数値化し評価するのですが、10分くらいで出来る検査です。心血管疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳血管疾患(脳梗塞など)の合併を早期に発見するのに役立ちます。